zenei-sho 前衛書
Gallery Talk
前衛書と言うと「何て読むの?」「字じゃなくて絵みたい」という声を度々耳にします。
前衛書は「読む」という意識から抜け出し、文字の概念を超えて心の眼で感じとっていただく書の芸術です。
書において全ての要は線であると考えます。生きた線、線を効かす、線質、そして余白とのバランス、これらを念頭において息を整え いざ筆をおろすときには無心になります。
たとえ意図して書いても思う通りにはいかないのが前衛書。偶然と必然が織りなす墨の芸術。
構成、線質、筆勢などに注目すると作品が見えてきます。
日々古典臨書や稽古を重ねながら文字だけにとらわれない視覚の美を求めて創作を続けています。
Gallery Talk
掛け軸の美しさ、先人の知恵なる機能美には深く感銘を受け特別の思いがあります。
前衛書、現代書を掛け軸に仕立てることも自身のテーマの一つとしており2015年の個展(ー筆の向くままー書画展)では掛け軸作品を多数発表しました。
過去に4年間表装を習い自身の表装作品数点を併せて展示。
裂地や軸先等素材にも深く関心があり、裂地から受けるイメージで作品を書くこともあります。
飾っていただいたお写真
(兵庫県民会館1F)